北京オリンピック 2008,08,30

オリンピックの開会式のテレビ放送は今迄見たという記憶がないが、
今回の北京オリンピックはちょうどタイミングが合い前半の部分を見ることが出来た。

その中でも、少女が歌った場面は一番素晴らしく、流石中国だなー。
素晴らしい少女がいるもんだなー と感動した。

また、中国国民が如何に多民族から構成されているか、
それぞれの部族の民族衣装を着た子供達の姿から想像して、
これほどの数の民族が纏まるのは大変なことなんだろうなーと、納得したりした。
そして、色々に配慮された催しによって、現代の中国の洗練された姿に、改めて感心した。

ところが、最近開会式に出演した少女が、実は二人いて声の主は映像の少女ではなかった。
数日たって、民族衣装を着けていた子供達は、大半が漢民族だった。
その果てには、映像に移し出された開会式の花火のシーンは,
あらかじめ撮影されていたシーンとの合成であった。

これらは、演出に携わっていた人物が発表し、
「良い映像を提供し、見る人を満足させる為だった。」
とか・・・・・・・・いやはや!
これらの映像で現在の中国の素晴らしさを感じ取ったつもりだった者はどうなるのだ!!
その後のテレビでは、厳しい報道規制がかかっていて、外国人記者が連行されたとか。
毒入り餃子事件では、中国国内でも実は被害者が出ているとか?

若い頃読んだ、『水滸伝』そのもののような、
乱暴者の世界その侭なのだろうかと、改めて感じるのは僕だけだろうか。

今後オリンピックが終わったら、この国はどこへ行くのだろうか?
この国なくして成り立たない日本や世界は、これからどうなるのだろうか。

心配をしてもどうにもならないのだが・・・・・・・・・・

後日のテレビで、
「細かい事を色々言う人がいるが、北京オリンピックを成功させようとした事には変わりないのだから、・・・・・・・・」
という、発言があった。

成功させる為には、何をしても良いのか??と反発したくなる話だ。
今の世の中、人の心が金で買われたようなご時世だから、どうでも良いのだろうが?

人の生き方の違いとか、文化の違いとか、価値観が自分のご都合主義でバラバラになった感じだ。
子供の頃、厳しく親から躾けを受けた年寄りにとっては、住み難い世の中になったものだとつくづく感じる!