
久し振りの晴天に誘われて、船方牧場へ出向いた。
船方牧場では、凡そ20年前、益田市で農業を志すにあたって、農業活動への心構えを教えて頂きに坂本社長をお訪ねし、「一口に言って、15年は頑張らないとものにならないよ! 」とお聞きしたことを覚えている。残念ながら諸般の事情によって、3年足らずで撤退してしまった。
その時からすると、随分広大になり自然に充実していて、心が疲れたときは又訪れたいと、満たされて牧場を後にした。
駐車場でお客さんに、近くに枝垂桜の大きな古木があると教わり、神角八幡宮まで行った。
ちょうど満開の素晴らしい枝垂桜だー

其処は、十種ヶ峰の登山口で、中学2年生の頃のことを思い出した。
その頃までは余り積極的でなく引っ込み思案の少年だったが、2年生になった春過ぎにクラスの十種ヶ峰登山があって、頂上付近で鬼ごっこをみんなでした。
クラスにはちょっと大柄で色白の活発な女の子が居て、彼女が鬼になったとき僕は追われて直ぐ捕まった。その時の肩を叩かれた彼女の手の感触が半世紀たっても何となく覚えているくらい感動的なものだった。
其の頃から僕の声は大きくなり動きも活発になり、成績も上向いて、地元の高等学校へ合格するか否か心配していたのに、結果は20番ぐらいの良い成績で合格した??、今思えは、これが初恋だったのだろう?
しかし、彼女とはその後話をしたこともなく、ただ遠くで眩しそうに眺めていただけだった。

そんなことを、登山口の案内板を見ながら思い出した。



「朋あり遠方より来る、また楽しからずや」凡そ30年前同じマンションに住んでいた仲良し夫妻が訪ねてくれた。





有機農業勉強会の帰りにキヌヤに寄ったら、勉強会の仲間の山田さんの野菜たちが商品棚に出ていた。
翌日、久し振りに時間が出来たので蕎麦を打った。早速、辛味大根とコネギを試食した。辛味大根は擂ってワサビの代りにそばつゆに入れたり、直接蕎麦と一緒に食べたたり、すっかり気に入って、次の朝食の野菜と食べたラディッシュとも良く合った。


そこで、全てを擂って小瓶に入れ、冷蔵庫に保管し、色々なものに合わせて試食し、夫々合うことを確認したが、残念ながら段々と辛味が無くなって、最後は大根すりと同じようにご飯にかけて食べた。
今迄、事実を基本にして行動する技術屋と自負していたが、講演会の最初からその自負がブチ壊され、自分が如何にイメージに支配されている愚か者かとを思い知らされた。



