悲しすぎるよ

40年以上も前の話だが九州で独身寮にいたころ、もう故人となった友人がお正月に一杯飲んで川に落ち、おふくろさんが作ってくれた丹前をなくした話を聞きいた。彼いわく「丹前を脱ぎ捨てなければ、川から脱出できなかった」と・・・彼は交通の不便さもありお正月には帰省しないのが普通であった。

その翌年、僕は彼に付き合って居残った。お正月はみんな家族で過ごす為、寮では寂しい思いを強いられた。その翌年は結婚したので、お正月に寮で一人暮らししたのは一回きりだったが本当に寂しかったことを今でも思い出す。

この年末からお正月にかけてのニュースで、社員寮を追われて住むところがなく・・・悲しいなー  住む所があっても寂しいのに・・・大手の会社は自社を守る為に首切りをする。

派遣社員制度は大手企業の救済制度か?働く人はほったらかして、資本家の顔色ばかり見る経営者。こんな世の中いつまで続くのだろう。政治屋さん曰く「会社が持ち直すまで一寸会社の負担を軽くするため派遣社員に辞めてもらって、会社が元気になったらまた雇用できる・・・」

馬鹿野郎!!それは金持ちの戯言だ!!寝る所もない、財布の中のお金はもう数百円しかない・・・・悲しすぎるよ言葉が続かない・・・・・・・

今朝のニュースでも、日比谷公園の年越し派遣村に集まった人々の数は400人これではまさに「難民キャンプ」ではないか。

そこに集まった人々は年越し以降に対する政府の救済を求めている。

この原因は何なのか?

単に、アメリカから起こった金融危機の所為にして良いのか?

日本における社会構造の歪の問題として捕らえるべきではないのか!特定のセクションでなく、国民全体が考える問題ではないか!!これに、もし食糧危機やエネルギー危機が加わったらどうなるのか取り越し苦労とあざ笑っていて良いものか・・・・・・・・・・

前向きに 前向きに 元気で暮らそう暗いことばかり思っても仕方ない、元気に明るく生きたいものだ。

僕たちが成人するころから、機械化、高能率化などと「人の生き方」を軽視して、社会の発展を目指した。その結果、世の中がここまで来てしまった。果たして、人々にとって良いことだろうか・・・・・・・・?

一部の人々を除けば、「みんなが幸せになった」とは言い切れない気がする。人々の欲求には、物質的な面、精神的な面、いつまでも向上する思い込みがある。これらを求めて、自分だけでなく 「人々と共に生きる」 考えが疎まれてきた。最近、もう少しゆっくりして良いのではと考えるが、いざとなると昔の癖が出る。

40年も前には先端を走る技術屋と言う自負があったが、今はローテクしか対応できない技術屋に成り下がってしまっている。そのかわり若い頃に対応できなかった色々な事柄に考えが行き渡る様になった。今年は得意のローテクを生かして、人々の暮らしに役立つ技術を探求し広めよう。日本の地方が自立するために役立つ企画として「農商工連携」 について勉強し、何か一つものにしたい。食料自給率の向上とか、エネルギー枯渇や地球温暖化防止に役立つことを昨年受講した発明協会の『特許流通実務講座』で学んだことも活かしたい。結構忙しくなりそうだ。

前向きに!前向きに!元気で暮らそう。