国破れて山河在り・・・

松尾芭蕉は、奥の細道の中で、平泉に立寄ったとき杜甫の「春望」の一節を思い浮かべているが、まさに今の日本はそのような感じを受けて成らない。
たしかに、今の日本は一見平和そうである。
しかし、世界の国々が大きく変ろうとしている今、チャンスに挑戦する意欲のない政治家が大きな顔をし、生活観を持ち合わせない官僚どもが適当な企画をする。
これでは、今からの日本が危ぶまれてならない。いや、既にその兆候が出ている。
非正規社員の多くは、年収200万円程度と聞く、生活保護を受けて遊んでいる若者より収入が少ないとかも聞く!
また、国会議員に掛かる費用が年間一人当たり1億2千万円とか?、国会議員はどんな仕事をしたのか日々の従事日誌を公開して欲しい。
我々は、秘書を雇って次の選挙に対する自分のことしか考えていないと思っている。
一般のものがお国の仕事をうけると、「税金を使っているのだから」といって、時間単位の細かい従事日誌を付けさせられ、業務をしているのか日誌をかく為なのか分らないようなことさえあるのだ・・・
年金受給年齢を68歳、70歳に上げるとか?ちょっと突付かれると「今から議論する、未だ決まった訳ではない」とか・・・そんな発想をすること自体を問題にしているのだ!
その年齢までどうして生きていけば良いのか、このような発想をする人たちは一般の人々が今どれだけ苦労しているの分っているのだろうか?
天下りとか、定年延長とか、特殊な技術を保有している人とかは別として、定年を過ぎてから職は見つかり難いし、見つかったとしても時間当たりの収入は低下するばかり・・・
天下りできる官僚たちとか、定年延長を出来る企業とかは、一部に過ぎない、我慢しながら頑張っている中小企業が一番多いことを知っているのか・・・
書き始めると限がない!
これでは人心が乱れるのも無理はない、何と!自殺者の多いこと!高齢者の万引きが多いこと!肩書き無職の人の犯罪が多いこと!その上、近親者の殺人事件が多いこと!
みんな人心の乱れである。
TPP反対についても、自給率40%以下の状態でアジアの国々から総スカンを食ったら・・・と思ったりもする。
国破れて山河在り⇒国破れて山河も無し!
にならないように国民一人一人が、安物買いに走らないで、「自国の物」、「住んでいる地域の物」「自分の身の回りのもの」を大切にする気構えが必要ではなかろうか?
また、子供たちを大切に育てるように、大人が子供化してはいけない、毅然として、「正直に、正しい道を進むことが良いことである」こと、「幸せは、お金で買えない、自分達が作るもの」であることを、身をもって示す時期に来ているのではなかろうか?
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写真:つい近日まで北の書斎の椅子を占拠していたが、今は南のリビングの陽だまりを好む、気候に敏感で、居場所を変えるネコは、お利口だ。

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