チリ国 バンザイ

チリ国 バンザイ !!

一人目の人が救出された時、その光景をテレビで見ていた家内が涙ながらに「一人助かった」といって書斎に入ってきた。

いま二人目の人の救出劇をテレビで目の当たりにした。

無意識のうちに湧き出る涙を止めることは出来ない。

なんて素晴らしい光景だろう !

助かった人は、お土産に持って上がった石を配ったり、大はしゃぎだ。

70日間も地中で過ごして、よくもこんなにエネルギーが残っていたものだと感心する。

チリの人たちは、なんでこんなに、賢く、穏やかなのだろう!

人々がみんな落ち着いて見える。

素晴らしい人たちが住む、素晴らしい国と、世界の人々がみんな感じたのではなかろうか。

チリ国 バンザイ!!

ぼくが三井三池に就職して2年目だっただろうか?

三川鉱で爆発事故があり、2百数十人の人々が亡くなった。

その日は、丁度日曜日で各社独身寮の事業所対抗ソフトボールが予定されていた日で、二階の団欒室でテレビを見ていて、そのニュースが飛び込んできた。

ぼくの隣室の先輩は、三川鉱の2番方の入鉱で偶々道具を取りに上がっていて災害に遭遇しなかったが、部下の世話などで1週間は行く方知れずの状態が続いた。

本当に痛ましい事故だった。

その日は、東京の三河島駅近くで大きな列車事故があり、其方も2百数十人の死者をだした、最悪の日だった。