料亭の様な建具の掃除に振り回される日々が続いている。
夫婦で毎日少しずつ掃除しているのではあるが、捗らない!
障子を見ると分かるように、桟の数が普通の障子の何倍も沢山あり、その上を拭くだけでも時間の掛かり方が大違いで、
そんな趣向を凝らした建具が襖など至る所に施されている。
最初は手間がかかるとブツブツ言っていたが、今ではこんな細工は今では出来ないよね!と、
この造りを護ることに誇らしさすら感じるようになった。
今日の午前中は8畳間と6畳間の間に在る欄間の掃除をした。
木の素晴らしさは、拭いていると肌が艶々してくることで、廊下なんか入居したときは靴下を通して棘が刺さったりもしたが、何度も拭いていると表面が滑々して棘など無くなり滑らかになった。
この家は、掃除のし甲斐があり、我々は段々と掃除することに意義を感じ始め、素晴らしい貸家を得たものだと思い始めている。