酒と泪と男と女 2008,05,01

NHKテレビで「歌伝説・河島英五の世界」という番組を見て感動した。
河島英五といえば、
「野風増」や「酒と泪と男と女」、「時代おくれ」を歌う歌手だという事ぐらいしか感心が無く、
酒場のカウンターで「時代おくれ」を歌う時、名前を思い出す程度であった。
しかし、今後は至る時で思い出すに違いない。

ライブ活動時代の数々の知らない歌の場面が放映された。
河島英五の歌に、五体全体から迸り出る、自然や命や心の情景歌で、
時の移り変わりに向き合った哲学のようなものを感じた。
ある解説者が「山頭火」のようだと言ったが、
山頭火は人々の生き方から逃げていた感じがする、
河島英五は人々の中に求めて行く、全く逆な部分があり、吟遊詩人といった方が良さそうだ。
アフガニスタンやインドを旅した場面の後、四国おへんどライブの場面の時、
フッと北極で亡くなった河野兵市さんを思い出した。
河野兵市さんを知ったのは、
島根県浜田市の三隅町で開かれた「Reaching Home」のキャンペーンに出席した時だ。
「Reaching Home」というのは、
探検家である河野兵市さんが北極点から故郷へ単独歩行で帰郷するという企画だった。
その道中に山陰道が含まれており、道中の人々で応援しようというものだ。
浜辺のホテルで講演があり、河野兵市さんの情熱溢れる講演を聞き、握手を交わし、
その成功を祈った。
会場を隣の建物に移し、海に突き出たデッキの上で演じる石見神楽を一緒に観賞した。
夕暮れにかがり火を焚いた会場は、石見神楽を浮き立たせるに最高の雰囲気で、
今迄の神楽の中で最も感動したものだった。
河野兵市さんも非常に楽しんでおられたが、なんとなく背中に寂しさを感じた。
あの感じはなんだったのだろう?
その後、北極点に到着される前に、行方不明となり、クレーターに落ちて死亡されていたとの
訃報が伝えられた。
残念で堪らない、その当時を思い出した。

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