就労社会の闇

就労社会の闇 と感じる報道があった。
 原発事故による汚染地区の除染作業で、環境省から発注した仕事がJVから下請けにだされ、その下請け先が6次下請けまであり、低賃金であるだけでなく危険手当までピンハネされていたようだ!
こんなことってあって良いことだろうか?
発注者側はもちろんのこと、関係官庁など見て見ぬ振りをしないで、良心ある人々は早く問題として取り上げるべきだ、と思う。
 10年も前の話になるが、故郷近くの山間地で豆腐屋さんの起業に参加したことがある。
地域の人々がお金を出し合って、県の助成を受けて始めたとき、収支計画予算から時給400円でスタートした。
後になって、最低賃金よりも低い時給で働かしてはならない、との指導を受けたが、働いている人は開業資金を出し合った仲間なのに?と思ったものだ!
 色々専門的な得意分野を分担して、仕事を完成するために下請けに出すことは、お互いを活かす上で必要なことであるが・・・
汚染地域の除染作業の仕事で、6次まで下請けに出さなければ目的が遂行できないとは到底考えられず、目的がピンハネということにすり替わっているとしか思えない。
それでなくても、被災地の人々には就労機会が少なく困っておられるのに・・・
しかも、支給されている危険手当を支払っていなかったとは・・・
 この大震災は、世界から注目され、色々な国々から支援を受け、国民は復興税や寄付、ボランティア、特に知名度の高い人々やスポーツ選手などが、色々な面で励ましを行ない、日本も捨てたものではないと、誇りに思っていたのに・・・
こんな就労社会の闇が横行して良いものだろうか??
本当に驚いた、自分では考えもつかない、残念な出来事である。