妹他界の訃報をうけた。覚悟はしていたがー 悲しく さびしい、
通夜に行きたい、何もできなかったが、せめて最後に見送ってやりたい!
しかし、家内の大反対に屈して、両親の写真の前で「久枝がそちらへいったよ」と、久し振りに般若心経を唱えた。
翌朝、家内が僕を気遣って「実家に行こう!」と提案してくれた。
義姉さんと相談して、献花、香典の手配をして、やっと落ち着きを取り戻し、三人で昼食を食べた。
今年の5月、大学の同窓会で京都へ行ったとき、妹を見舞った。元気そうであったが、治療のために大きな痛手を受けていて、痛々しく長居は出来なかった。その時の握手の感覚と、帰りの電車の中から空ろに眺めた大阪の空が、今もなんとなく思い出される。
とうとう5人兄弟の中で自分だけが生き残り、一人ぼっちになった。