はじめに

我々夫婦は、津和野町で生まれ、
昭和39年に結婚して大牟田市で暮らし始め、
仕事の都合から、名古屋市、市川市、栃木市、広島市、千葉市、大阪市、横浜市、益田市、浜田市、と転々とした。
その中で横浜市が最も長く20数年間、帰ってくる前まで暮らしていた。

未だ義姉達の生活支援や地域振興支援が出来る積りで、故郷「津和野町」へ帰ったが、
自分たちの生活が続けられるか?案じられ??
断捨離して、山口市へ最後の移転をした。

考え始めたのが8月初旬、
契約したのが9月1日、
転居したのが9月28日、
そして、今日はもう11月4日。

この3か月間、
運送だけ業者の手を借り、他は全て二人で頑張った。
最も疲れを感じたのは、断捨離だ。
取捨選択はもとより、廃棄場所を探して捨てに行くことに苦労した。
モノを得るときは希望を持てるが、
捨てるときは失望感さへ伴い気が滅入ってくる、
想像以上に疲れが溜まった。

それでも、新住民としての諸手続き、
新たな電話番号、インターネット光回線、
車両番号を変更して、山口ナンバー取得、
次々手続きが完了してくると夢がふくらむ。

ベランダ越しに遠くの山々の風情も
温かく見守ってくれてる気がし始めた。

ステレオ配線の整理を終えて、
五木ひろし「何処へ」を試聴しながら、 
ー ふるさとは遠くにありて思ふもの ー
室生犀星小景異情(二)
 
そうだよナー