地方勤務の父と都会生活の娘の話

「地域の起業を考える」という起業家フォーラム(2002,10,21)に際して-

地方勤務の父:
地域の収入と収支のバランスが崩れる時がくる。

その時のために、地域の生活と産業の繋がりを棚卸して、
地域の支出を抑える産業を見出して起業することが必要だ。
人々はお金を得ることと使うことが表裏の関係にありながら、
使うときにそのお金が最後に行き着く先など考えない。
つまり、地域からお金が出ていくことなど考えない。
授受のバランスが極端に崩れたときは、
消費側で地域を支えることを考える人々が居るか居ないかで、
地域の存続は大きく変わるだろう。
このような視点を加味して生まれた企業を、
その地域の消費者は意識して盛り立てる環境が欲しい。

具体的には、
個人的な起業はもちろん大切だけど、地域で話し合って起業する、
そして一人立ちできるまで、地域で少々の奉仕をし合って応援する。
起業したところは、単独でなく、お互いに情報交換したり、協力し合ったりして、
力を付け外部に打って出る。
そんな起業スタイルが出来ることを期待し、応援したいと考えている。

都会生活の娘:
主旨はよく分かります。

地域にきちんとお金が落ちるような起業を考えるってことだよね。
でも、どうなのかなあ、収支、ってことを強く打ち出すと、
なんとなく閉鎖的な感じを受けるんだけど。
地域で完結しちゃうというか。
お金の受け渡し、消費、ということだけじゃなくて、
サービスの授受って観点も入れるといいんじゃないのかなあ。
でも、パパの言いたいことは、そういうことじゃなくて、
まさにお金の受け渡しのことなんだよね?

基本的に、消費行動というものは自己中心的であるべきだ、と私は思うから、
やっぱりむしろ企業側が、地域の内外に関わらず、
消費者にとって魅力的な事業をすることが大事だと思うんだけどなあ。
地域の人が、地域外にお金を使うのと同時に、地域外の人からお金を地域内に集めることができたら、
それで収支が合うと思うんだけど。
消費者側が、あんまり地域内にお金を落とすことを考え過ぎると、
それはそれでバランスの悪い需給になるような気もするんですが、いかが?

ただ、地域外の人にも魅力的な起業、がいかに難しいかもわかるし、
今の日本の状況だと、地域を大事に考えるというのも、
大切なことかもしれないね。
ここらへんの感覚は、私はちょっとよく塩梅が分からないところがあります。

まあ、自分の意見を書いてしまったけど、パパの主旨は分かる、っていうか、
私、理解してるよね?してるかな?
どうしても輸入超になりがちな地域だと、パパのような意見も、
大事になってくるのかもしれないね。

全然関係ないけど、
今地方自治体って、大口納税者の獲得に必死なんだって?
こないだ日経ビジネスかなんか読んでいたら、
どっかの高額納税者が、沖縄のあっちの島からこっちの島に
住民票を移転したとかしないとかで、ひともんちゃくあったってのが出てたよ。
なるほどねー、と思う反面、なんだかなあー、
という気もしました。